第63回定期総会

 令和2年度第63回定期総会は、5月20日(水)に開催を予定しておりましたが、コロナウイルスの感染拡大防止の観点から書面決議により実施いたしました。定数常任理事、理事100名の内、92名の賛成をもって全ての議案が承認されました。

 〈総会で配付した会長あいさつ〉
 世界中、そして日本でも感染が拡大しております「新型コロナウイルス」ですが、富山県においても感染が広がり、その感染拡大防止に向けて県民が一丸となって取り組んでいかなければならいと強く感じております。
さて、最近の我々の取り巻く環境を見てみますと、ようやく全国でレジ袋の有料化が今年の7月より始まります。これも私たちも含め、富山県の取組みが高く評価されたもので大変うれしいことだと思っています。これを契機に課題であるコンビニでのマイバッグ  運動を一層推進していきたいと思います。
食品ロスに関していえば、我々連合会が重点事業として取り組み始めて数年たちますが、今年、10月30日(金)に富山県で「第4回食品ロス削減全国大会」が開催されます。県が推奨しています3015運動の啓発、推進を進め、家庭からの食品ロスを一層削減して行きたい思います。

 今年度の事業計画では、富山県が昨年度SDGs未来都市の選定を受けたことを受け、新たにSDGsの視点を取り入れ、関連目標を明記するようにしました。
 SDGsとは2015年9月の国連サミットで採択されたもので「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、17の目標と169の達成基準があり、世界中で取り組みが進んでいます。
 今回、事業計画に関連目標を位置づけて見ると、以前から、当連合会の活動がSDGsの目標達成に大きく関連、寄与している活動であることが分かり、今後も熱意をもって取り組んでいきたいと感じています。

 その他の新規事項として、健康面の取組みで、「人生100年時代に向けて」という言葉と「要介護(フレイル)予防」の推進を掲げました。連合会や市町村協議会の取組みにおいて、「人生100年時代に向けて」の視点や「フレイル対策」が今後大切になるであろうと思っています。
 環境の問題、保健衛生の問題は我々の大人だけの問題だけでなく、小さな子どもの頃から3世代で取り組むことが大切であるという考えのもと、6地区で取り組んでおります「3世代環境衛生活動モデル事業」については、従来の環境衛生の分野に加え、保健衛生の分野も加え、新たな6地区で2年継続の実施となります。
 また、「美しい富山湾の保全活動の推進」についても重点事業として継続していきます。海岸をきれいにする運動をさらに徹底し、みんなできれいにせんまいけ大作戦を始め、上流から下流まで海や河川へのごみの流出を防ぐための活動の推進に努めていきます。
 そういった環境面保健衛生面の取組みは、行政の力だけでできるものではありません。なんといっても県民一人一人が会員となっております我々の連合会が組織をあげて取り組んでいくことによって、日本一の環境先端県、健康寿命日本一の県を目指すことができるのではないかと思っています。

 どうか皆様方のご協力を得て、我々の住んでいる大事なふるさと富山がそして、県民一人一人が本当に元気で暮らせる、健康で暮らせる県を目指していくことをお誓い申し上げます。
 何卒よろしくお願いします。
 最後に、「新型コロナウイルス」の収束と感染されました皆様の早期の回復を心より願いまして、総会のご挨拶といたします。

富山県環境保健衛生連合会 会長 五十嵐 務